マリーナベイサンズ

2022-10-28

時事

以前のブログで
<インドネシア鉄道プロジェクト>
を例に出して、”これから行う仕事”においては見積額比較で安ければ良いものではない
という内容を書かせていただきました。

もう1つ似たようなの事例がありますのでご紹介させていただきます。

【マリーナベイサンズ】


◆セレブ感が体験できる
◆インスタ映えスポットで行くだけで友人にマウントが取れる
シンガポールの有名ホテルです。



こちらもインドネシア鉄道プロジェクト同様、
複数の国の建設企業が建設に名乗りを上げていました。
もちろんその中に日本の大手建設会社も入っておりました。

ただ見ての通り、構造的に本当に安全なのかと心配してしまう造りなっていますよね。
地震大国の日本であればそう感じるのが当然です。

リフォームや新築でもそうなのですが、
・設計する人(会社)
・建設する人(会社)
が分かれます。

そして当然、
設計する人はオシャレであること、後世に残る作品性のあるデザインであることを最優先し
建設する人は安全性やコストなどを最優先します。

流れとしては
①所有者(施主さん)が「こういう感じのコンセプト、デザインで建築したい」と設計士に設計を依頼
➁設計図が出来たら設計士が建設会社に建設を依頼
③着工⇒完工
という流れになります。

マリーナベイサンズの最終的な設計図を見て日本の建設会社は
「安全上の保障ができない」ということで建設から手を引き、
最終的には韓国の双竜(サンヨン)建設が建設を担うことになりました。

ただ問題は
◆双竜建設が倒産しているということ
◆韓国の建設業界では手抜き工事による惨事が相次いでいる
◆当初の工期予定の4年をわずか2年3ヶ月で完成させた
ということです。

これも所有者(施主さん)からしたら
A建設:「この建物は安全を保障できないので弊社では建設できません」
B建設:「この設計は危険が伴うと思います」
C建設:「建築上リスクが高いので弊社は手を引かせていただきます」
D建設:「弊社の独創的なアイデアを使えばこの難しい工事も行えます」
こういった状況であればD建設を信じたくなる気持ちも分かります。
マリーナベイサンズの場合、このD建設が韓国の双竜建設でした。

もちろん4年かかると思われた工期を2年3ヶ月で終わらせたのは素晴らしいです。
ただ倒産している、韓国建設業界では手抜き工事が頻発している
のが事実です。

ネガティブな発言ばかりですと申し訳ないので補足させていただきますと、
◆マリーナベイサンズが傾いていると言われていますが、
あれは年々傾いているわけではなく、最初から傾いた設計です。
◆ピサの傾塔が良い例で、傾いているから倒壊するわけではありません。
◆現時点で建物に何か不具合が発生しているというわけではありません。


BtoBのビジネスの場合、
会社の評判はすぐに広まりますし、今後何度も付き合う可能性があるので
誇張して、過度な期待を持たせて受注を取る方法は”取らない”ケースが多いです。

ただBtoCビジネス(特に不動産売買)の場合、
おそらくB(=不動産会社)とC(顧客)の付き合いは1回限りなので
誇張して、過度な期待を持たせて受注を取る方法は”取る”ケースが多いです。
⇒例)弊社であれば他社よりこれだけ高く売れますよ。
⇒例)弊社であれば1-2カ月で成約できます!
⇒例)過去に何度もこのマンションの売却を担当しているので弊社に任せれば大丈夫ですよ!
⇒例)去年同マンションが坪単価250万円で成約になっているので、今なら坪単価280万円で売れますよ


世界的に、国内においても
●日本の車は安全性が高い
●日本製の家電はしっかりしている
●日本の食べ物は安心して食べられる、美味しい
という評判は既に広まっているので、
●日本車が外国車より割高でも
●日本製家電が外国産より割高でも
●国産牛が輸入牛より割高でも
『日本製は高くても売れていて、需要は高い』です。

ただ不動産業界(特にBtoCの売買)はそのあたりを判断する指標がほとんどないため、
(SUUMO等にある接客評価コメント、お客様の声などはいくらでも内部で作成が可能なので)
自分で判断できる知識を持つことが何より大事になります。

◆一般媒介にするのか専属専任媒介にするのか
◆売却するのか賃貸に出すのか
◆どこの会社に売却を依頼するのか
◆仲介売却にするのか買取ってもらうのか
◆売却する場合、いくらで募集開始するか
◆売却完了してから次の物件を購入するのか、先に次の物件を購入してから売却するのか
◆購入するのはリフォーム済物件か、リフォーム前の物件を買って自分でリフォーム会社を探すか

ただ自分で一から知識を蓄えるのは難しいので、
客観的にアドバイスはさせていただきます。

ぜひお気軽にご相談をいただければと思います。

齋藤

ブログ一覧ページへもどる

まずはご相談ください!

03-6865-8519

営業時間
9:00-20:00
定休日
水曜日

関連記事

売却査定

お問い合わせ