オリンピック後の不動産価格下落説について

2022-07-28

時事

前回不動産に関するニュースに対して私見を述べましたが、
より具体的にお話しさせていただければと思います。

オリンピックは終わりましたが、
ではオリンピック後に不動産価格が下落するという根拠は何だったのかについてお話しします。

まず根拠は
①1964年に開催された東京オリンピック後に不動産価格が低迷したこと
➁他国のオリンピック後に不動産価格・実質建設投資額が下がった、成長低迷した例が複数あること
この2つだけです。

①1964年の東京オリンピックを迎えるにあたり、高速道路や新幹線などのインフラ整備、競技場の新設などの建設投資を大量に行ったが、
オリンピックが終わると建設投資が急速にしぼみ、結果として不況に陥り不動産価格も下落。
過去に東京でオリンピックがあった後に景気が悪くなり不動産価格が下がったので今回もそうなるのではという浅はかな予想ですね。

➁1992年のバルセロナオリンピック、2000年のシドニーオリンピック、2004年のアテネオリンピックでは開催後に建設投資額が下がり不況に陥っています。
2008年の北京オリンピックでは開催年後に成長率が下がっています。

ただこれはオリンピックが原因なのではなく
バルセロナであればヨーロッパ通貨危機
シドニーであればITバブル崩壊
アテネであれば特段経済的な外的要因がなかったので1964東京五輪と同じく開催前に建設投資をしすぎた反動かもしれません。
北京オリンピック後に中国の成長率が悪化したのはリーマンショックの影響でしょう。

過去にオリンピック後に建設投資が下がる・成長率が悪化するという例が4件あるので、
オリンピック後と景気衰退には連動性があるのではないかという想定でしょうね。

ただ今回のような既にインフラが整備されきった先進国でオリンピックを開催するかといって
急激に建設投資額が増えるわけでもなく、1964東京五輪のようになることは経済危機などが絡まない限りほぼありません。
発展途上国での開催であれば経済危機がなくてもオリンピック開催後に景気後退ということは考えられますが。

齋藤

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