以前のブログで住宅ローン・団信について触れましたのでその続きです。
今回は団信、特に団信に入れないかたにフォーカスしてお話しします。
団信にフォーカスしますと住宅ローンは
◆フラット35
◆それ以外
に分かれます。
◆フラット35
フラット35は団信を切り離せます。
もし、
・持病があって団信の審査通らない
・手術後の経過観察期間で団信の審査が通らない
・年齢的に団信に入れない
・生命保険に加入しているからそもそも団信いらないと考えている
そういったケースであればフラット35は可能です。
2022年5月時点のフラット35(機構団信付き,借入期間21-35年)の金利は【1.48%】です。
ここから団信を外すと金利が0.2%下がり、【1.28%】となります。
団信を外すということは、団信の審査がなくなりますので
持病があろうが、投薬を受けていようが、健康面は一切見られないのです。
ですので、
フラット35の団信不加入
であれば健康面の心配があっても住宅ローンを組むことができます。
◆それ以外(都市銀行、地方銀行、ネット銀行、信用金庫等)
それ以外のいわゆる銀行の住宅ローンは団信と切り離すことができず、
「団信はつけなくても良いから」ということができません。
ただ突破方法はあります。
まず住宅ローンの審査は大きく4つに分けられます。
A:信用審査
B:借入金額審査
C:団信審査
D:反社チェック
A:信用審査:融資をする金融機関の保証会社がチェック
延滞などがあるかどうかを調べる。
CIC,JICCなどから過去の金融履歴を確認して、信用があるかの確認
B:借入金額審査:融資をする金融機関の保証会社がチェック
年収に対して借入額が妥当か・返済に問題はなさそうかのチェックと
もし払えないとなったら担保物件を取り上げて資金回収をするので担保物件がどれだけの担保力があるかの審査
C:団信審査:融資をする金融機関と提携している保険会社が審査
自己申告で質問に対して「はい」「いいえ」で答えるだけの審査もあれば
直近1年以内の健康診断書を提出が必要な審査もあります。
D:反社チェック:
反社会的勢力かどうかの確認
ご存じの通り、反社のかたは家の購入もできませんし融資もおりません。
その確認が住宅ローンの審査でもあります。
Cの団信ですが
住友生命や日本生命、クレディアグリコル生命などが請け負うことが一般的で、
銀行ごとに指定があります。
銀行ごとの借入可能額の基準が異なるのと同じく
生命保険会社によっても多少保険面の審査基準が変わってまいります。
糖尿病でも団信審査が通る保険会社もあれば、通らない保険会社もあります。
またワイド団信を取り扱っている金融機関もあります。
ワイド団信とは
通常の団体信用生命保険よりも引受条件を緩和し、持病や既往症、または治療中など健康上の理由から一般的な団体信用生命保険にご加入できなかった方でも加入しやすいよう設計された団体信用生命保険。
と定義されています。
条件として
住宅ローンの金利が+0.2~0.3%
となるケースが多いです。
<ワイド団信であれば引き受けの可能性がある主な症例>
糖尿病・高脂血症・高コレステロール血症・痛風
狭心症・不整脈・心房細動・心臓弁膜症
脳卒中・脳動脈瘤
うつ病・自律神経失調症・適応障害・不安障害・神経症・パニック障害
大腸ポリープ・十二指腸潰瘍
肝炎・脂肪肝・肝機能障害・胆嚢ポリープ
喘息・気管支炎・肺炎・結膜
白内障・網膜剥離・難聴
バゼドウ病・甲状腺機能低下症
貧血・赤血球/白血球の数値異常
最近は若い方でも団信の審査が通らないかたが出てきました。
方法はありますのでもし”団信(健康面)で心配がある”ということであればぜひ弊社にご相談ください。
齋藤